産後形成外科:タミータックと腹壁ヘルニア
お産の後、自然分娩でも帝王切開でも、腹部のたるみが起こることがあります。そうした状態は産後の回復期間とともに徐々に元の様態に戻っていくものですが、複数回の妊娠出産や妊娠中の腹囲が大きくなりすぎる場合では、産後も腹部にたるみが残ることがあります。
また、おなかの中央を縦に走る筋肉(腹直筋)が左右に大きく分離したり(Diastesis recti)という、臍ヘルニア、腹壁ヘルニアなどが現れることもあります。こうした状態が進行した場合は、手術によって修復しなければならないことがあります。
まず、タミータックという方法で、おなかの一番下の(ビキニラインの中)部分に横に切開し、おなかの皮膚と皮下組織を上は胸との境まで、横はわき腹付近まで剥離します。次に、ヘルニアがある場合はそれを修復します。その後、腹直筋が解離しているケースではこれを中央に寄せ、修復します。そして最後に、臍の位置を移動させたりし、余分なおなかの皮膚を切除します。
大掛かりな手術になりますので、大学病院などで数日間入院しながら行う治療となります。全身的な負担もかかりますので、健康体であることの確認(術前検査)が必要になります。また、日常生活に戻れるようになるまでにはかなりの時間(数週間)かかります。
タミータックについての詳細はこちらのページをご参照ください。
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