2018年1月6日脂肪吸引・脂肪注入
腹部の脂肪吸引について
当院の院長は長年にわたって、アメリカそして日本で多くの患者さんの脂肪吸引を行ってきました。脂肪吸引はアメリカではすでに効果的で、確立した美容医療技術ではありますが、皮膚表面の凸凹といった程度の軽い合併症から、脂肪塞栓、腹部穿孔や死亡といった重篤な合併症まで報告があります。当院では、そうした重篤な合併症の経験はございませんが、残念ながらごく最近も日本でそうした事案がありました。
私どもは長年にわたってどうしたら安全で効果的な脂肪吸引が行えるかということを、学会での招待講演や論文で繰り返し説明してきましたが、残念ながら、どの学会にも属していない、自称「美容外科医」がまだ多く存在する日本では、場合によっては危険極まりない施術となりかねないともいえます。
まず脂肪吸引にあたっては、綿密なカウンセリングが不可欠です。飲んでいるサプリや内服薬によっては出血しやすい場合があり、「休薬」してからでないと、安全な脂肪吸引ができないこともあります。また、術前の検査の中で、特に腹部の脂肪吸引の場合、臍のヘルニアがないか、過去の腹部手術の瘢痕がないかを見極める必要があります。小さな臍ヘルニアは専門医でも見つけることが困難なことがあります。当院ではより安全性を高めるために、臍周囲からは穴をあけないようにしています。
次に施術の際に、技術的な問題ですが、右利きの医師の場合、左手の使い方が重要になってきます。カニューレという脂肪吸引の器具の先端がどこに向かっているのか、左手で確認しながら、施術を行う必要があります。
最後に、吸引に使った穴はすべて閉じ、圧迫固定します。また、術後は日帰り手術の場合、必ず付き添いに翌日まで様子を見てもらうことにしています。それが不可能な方の場合、大学病院で入院して行うことになります。
以上のようなガイドラインを守れば、脂肪吸引はお腹の施術であっても、安全で効果的なものとなります。費用もレーザーや超音波を用いた痩身術と比べても決して高くないと思います。
脂肪吸引についての詳細はこちらのページをご参照ください。
クリニックのご案内infomation
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東京メトロ 日比谷線「広尾駅」出口2より1分
広尾散歩通り、スターバックス隣り